燃料噴射装置
专利摘要:
燃焼室に対して取付け可能な、燃料室への燃料送出用の燃料噴射装置であって、燃焼室は、燃焼室天井部(30)と燃焼室壁部とを含み、燃料噴射装置は、ノズル主軸線(A−A)を有するノズル本体(21)と、第1の軸線(27;37)を有する第1の出口開口部(23;33)と、第2の軸線(28;38)を有する第2の出口開口部(24;34)と、第1および第2の出口開口部(23、24;33、34)を通過する燃料送出を制御するための手段とを含む燃料噴射装置。燃料送出を制御するための手段は、内側弁ニードルと外側弁ニードルとを含み、第1の出口開口部(23、33)だけからのか、または第1および第2の出口開口部(23、24;33、34)の両方を同時に通過する燃料送出を可能にするように配置される。第1および第2の出口開口部(23、24;33、34)は、使用中、燃料送出が前記第1の出口開口部(23;33)だけを通過することが可能な場合、第1のスプレー形態は第1の軸線(27;37)に沿って噴射されるように方向付けられ、第1のスプレー形態は、ノズル主軸線(A−A)から半径方向の距離において前記燃焼室天井部(30)の下方の第1の目標距離に達する。燃料送出が開口部(23、24;33、34)の両方を同時に通過することが可能な場合、それぞれの第1および第2のスプレー形態は、第3の軸線(29;39)を有する複合スプレー形態を生じさせるように、それぞれの第1および第2の軸線(27、28;37、38)に沿って噴射され、噴射装置の外側で合流する。複合スプレー形態は、ノズル主軸線(A−A)から前記半径方向の距離において前記燃焼室天井部(30)の下方の第2の目標距離に達し、第1の出口開口部(23;33)より大きい直径を有する単一の出口開口部から送出されるかのようなスプレー形態と実質的に同等である。第1の目標距離は、第2の目標距離より小さい。 公开号:JP2011516787A 申请号:JP2011503496 申请日:2009-03-30 公开日:2011-05-26 发明作者:グリーヴス,ゴドフリー;トゥリス,サイモン 申请人:デルファイ・テクノロジーズ・ホールディング・エス.アー.エール.エル.; IPC主号:F02M61-18
专利说明:
[0001] 本発明は、燃焼室に対して取付け可能な、燃料室への燃料送出用の燃料噴射装置、および、このような噴射装置を含む内燃エンジンのための燃料噴射システムに関する。] 背景技術 [0002] 燃料噴射装置は、エンジンの燃焼空間へ高圧下において燃料を送出するために使用される。直接噴射式ディーゼル燃焼システムを伴うディーゼルエンジンのように、内燃エンジン内の多数孔燃料噴射ノズルを使用することが知られている。1つのこのような多数孔燃料噴射ノズルは、欧州特許第1626173号に開示され、それぞれの上方および下方スプレー孔を通過する燃料の流れを制御するために同心弁ニードルを有するノズル本体を含む。] [0003] ますます厳しいエンジン排出規制のために、エンジン燃焼室内の空気および燃料の混合を最適化することによってディーゼルエンジン排気煤煙排出を低減することが非常に望まれる。この目的のために、欧州特許第1059437号は、改良された空気/燃料混合の最適化を提供する多数孔噴射ノズルを記載する。図1は、欧州特許第1059437号に記載された種類の噴射ノズルを示す。] 図1 [0004] 図1を参照すると、噴射ノズルは、底付き穴2を有するノズル本体1を含む。ノズル本体1は、底付き穴2と共軸であるノズル主軸線A−Aを規定する。穴2の底付き端は、上方および下方スプレー孔3、4を備えられ、上方および下方スプレー孔3、4への燃料の供給を制御するために、弁ニードル(図示せず)が係合可能な台座を規定する。弁ニードルは、内側および外側同心弁ニードルが、上方および下方スプレー孔の両方を同時に通過するか、または上方スプレー孔だけを通過する燃料の流れを制御するために備えられる、欧州特許第1626173号に記載されたタイプであってよい。] 図1 [0005] 燃料が上方および下方スプレー孔3、4の両方を同時に通過して流れる場合、第1および第2の燃料スプレーは、7および8と符号を付された軸線を有して、それぞれ排出される。第1および第2の燃料スプレー7、8が合流して、燃料の質量流量および燃料スプレー噴流貫通の観点からすると単一の大きなスプレー孔の効果をもたらす単一の燃料スプレー噴流を形成する。] [0006] 第1および第2の燃料スプレー7、8の交点6は、ノズル主軸線A−Aに対して直角方向に、燃焼室内に向かって距離RCにある。線9は、合流した燃料スプレー噴流の軸線および方向を規定する。燃料室の中心から半径RCにおけるエンジンシリンダヘッドの火炎面10(すなわち、燃焼室の天井部における)の下方の垂直方向の距離X3は、合流した燃料噴流の垂直方向の目標方向を与える。] [0007] スプレー孔3、4の両方からの噴射を伴う高いエンジンの負荷および/または速度において、合流した燃料スプレー噴流9の垂直方向の目標は、燃料室の中心から半径RCにおけるエンジンシリンダヘッドの火炎面10の下方の距離X3に対応する。] [0008] 上方スプレー孔3だけからの噴射を伴う低い負荷および速度において、単一のスプレー孔からの燃料スプレー噴流の垂直方向の目標は、また、燃料室の中心から半径RCにおける火炎面10の下方の距離X3に対応する。] [0009] 図1の噴射ノズルが、低いエンジン速度および負荷において下方スプレー孔4だけを通過して燃料を噴射するように作動可能である弁ニードルを備えられた場合において、単一のスプレー孔からの燃料スプレー噴流の垂直方向の目標は、また、燃料室の中心から半径RCにおける火炎面10の下方の距離X3に対応する。] 図1 [0010] したがって、図1の従来の噴射ノズルでは、燃料が、スプレー孔3、4の1つだけを通過して噴射されるか、または両方を同時に通過して噴射されるかにかかわらず、結果として得られる燃料スプレー噴流の垂直方向の目標距離は等しい。空気/燃料混合のために最適な垂直方向の目標距離は、エンジン速度/負荷の作用として変わることが知られているため、最低可能な煤煙排出を得るために、これは問題となる。] 図1 先行技術 [0011] 欧州特許第1626173号 欧州特許第1059437号 仏国特許出願公開第2895025号 欧州特許第1719903号] 発明が解決しようとする課題 [0012] 実質的に上記の問題を克服または軽減する燃料噴射ノズルを提供することが本発明の目的である。] 課題を解決するための手段 [0013] 本発明の第1の態様によると、燃焼室に対して取付け可能な、燃料室への燃料送出用の燃料噴射装置であって、燃焼室は、燃焼室天井部と、燃焼室壁部とを含み、燃料噴射装置は、 ノズル主軸線を有するノズル本体と、 第1の軸線を有する第1の出口開口部と、 第2の軸線を有する第2の出口開口部と、 第1および第2の出口開口部を通過する燃料送出を制御するための手段であって、前記手段は、内側弁ニードルと外側弁ニードルとを含み、第1の出口開口部からのみ、または第1および第2の出口開口部の両方を同時に通過する燃料送出を可能にするように配置される手段と を含み、 第1および第2の出口開口部は、使用中、燃料送出が前記第1の出口開口部だけを通過することが可能な場合、第1のスプレー形態が第1の軸線に沿って噴射されるように方向付けられ、第1のスプレー形態は、ノズル主軸線から半径方向の距離において前記燃焼室天井部の下方の第1の目標距離に達し、 燃料送出が開口部の両方を同時に通過することが可能な場合、それぞれの第1および第2のスプレー形態が、第3の軸線を有する複合スプレー形態を生じさせるように、それぞれの第1および第2の軸線に沿って噴射されて、噴射装置の外側で合流し、複合スプレー形態は、ノズル主軸線から前記半径方向の距離において前記燃焼室天井部の下方の第2の目標距離に達し、第1の出口開口部のものより大きい直径を有する単一の出口開口部から送出されるかのようなスプレー形態と実質的に同等であり、前記第1の目標距離は、前記第2の目標距離より小さい、 燃料噴射装置が提供される。] [0014] したがって、本発明は、低いエンジンの負荷および/または速度と比較して、高いエンジンの負荷および/または速度において異なる垂直方向の燃料噴流目標を与えることができ、燃料スプレー噴流のための可変な効果的なスプレー孔の直径と共に、効果的な目標方向を変えることによる複合的利点を提供できる燃料噴射装置を提供する。エンジンの負荷および/または速度の状態が変えられるのに伴い、異なる垂直方向のスプレーおよび/または噴流目標を提供することによって、燃焼室内の燃料の垂直方向の分布のより良好な最適化が得られ、一方、可変な効果的なスプレー孔の直径が、燃焼室内の半径方向における燃料分布のより良好な最適化を与える。特に、低いエンジン負荷および/または速度の状態に対応するであろう、燃料送出が第1の出口開口部だけを通過することが可能な場合、結果として得られる第1のスプレー形態は、低いエンジン負荷および/または速度の状態における排出を最小化するために最適な目標距離であり得る燃焼室天井部の下方の第1の目標距離に達する。燃料送出が第1および第2の出口開口部の両方を通過することが可能な場合、第2の目標距離は、第1の目標距離より大きく、高いエンジン負荷および/または速度の状態における排出を最小化するために最適な目標距離であり得る。さらに、第1および第2の出口開口部を通過する燃料送出は、内側および外側弁ニードルによって、好都合に制御される。] [0015] 好ましくは、ノズル本体は、底付き穴と、ノズル主軸線の方向に間隔をあけて配置されたそれぞれの箇所において底付き穴に開口している第1および第2の出口開口部とを含む。] [0016] 有利にも、底付き穴は、内側および外側弁ニードルの各々が係合可能である台座を規定する。 第2の出口開口部は、第1の出口開口部と穴の底付き端との間に好都合に配置できる。好ましくは、前記外側弁ニードルは、第1の出口開口部を通過する燃料送出を制御するために、穴内で滑動可能であり、前記内側弁ニードルは、第2の出口開口部を通過する燃料送出を制御するために、外側弁ニードル内に形成されたさらなる穴内で滑動可能である。さらに好ましくは、燃料噴射装置は、外側弁ニードルが所定量を超えて移動された場合、内側弁ニードルの運動を引き起こすように、外側弁ニードルが内側弁ニードルへ力を伝達することを可能にする負荷伝達手段を含む。] [0017] 代替的に、第1の出口開口部は、第2の出口開口部と穴の底付き端との間に配置され得る。この場合、前記第1および第2の軸線は、燃料噴射装置と燃焼室壁部との間にある交点において交差し得る。好ましくは、前記外側弁ニードルは、第2の出口開口部を通過する燃料送出を制御するために、穴内で滑動可能であり、前記内側弁ニードルは、第1の出口開口部を通過する燃料送出を制御するために、外側弁ニードル内に形成されたさらなる穴内で滑動可能である。さらに好ましくは、燃料噴射装置は、内側弁ニードルが所定量を超えて移動された場合、外側弁ニードルの運動を引き起こすように、内側弁ニードルが外側弁ニードルへ力を伝達することを可能にする負荷伝達手段を含む。] [0018] 好ましくは、燃料噴射装置は、1つまたは複数の追加の第1および第2の出口開口部の隣接する組を含む。さらに好ましくは、第1および第2の出口開口部の前記隣接する組の各々は、ノズル主軸線の周囲に一定の間隔で放射状に間隔をあけて配置される。] [0019] 好都合に、前記半径方向の距離は、燃焼室の半径に実質的に等しい。 好ましくは、前記第1の出口開口部および前記第2の出口開口部は実質的に同じ直径を有する。] [0020] 本発明の第2の態様によると、内燃エンジンのための燃料噴射システムであって、燃料噴射システムが、燃焼室天井部と、燃焼室壁部とを有する燃焼室と、燃焼室へ燃料を送出するための第1の態様による燃料噴射装置とを含む、燃料噴射システムが提供される。] [0021] 本発明の第1の態様の好ましいおよび/または最適な特徴は、単独または適切な組合せで第2の態様の燃料噴射装置に組み込むことができる。] 図面の簡単な説明 [0022] 従来の燃料噴射ノズルの概略図である。 高いエンジンの負荷および/または速度の状態下での、エンジン煤煙排出と燃料スプレー噴流目標距離との間の関係を示すグラフである。 低いエンジンの負荷および/または速度の状態下での、エンジン煤煙排出と燃料スプレー噴流目標距離との間の関係を示すグラフである。 本発明による噴射ノズルの第1の実施形態の図である。 本発明による噴射ノズルの第2の実施形態の図である。] 実施例 [0023] 次に本発明の実施形態を、添付図面の図2Aから図4を参照して、専ら例示として説明する。 内燃室の燃焼室は、典型的にエンジンシリンダ内に規定される。ピストンは、エンジンシリンダ内での往復可能な運動のために取り付けられ、その上方表面に形成されたピストンボールを含む。燃焼室の天井部は、シリンダヘッド面によって規定され、それはまた、火炎面として本技術分野で知られる。エンジン内に据え付けられる場合、燃料噴射装置の噴射ノズルは、燃焼室天井部内に形成された開口部を通過して延在する。噴射ノズルからの燃料スプレー噴流が起こる燃焼室の壁部は、ピストンのピストンボールの表面によって規定される。典型的には、本技術分野で知られているように、ピストンが上死点(TDC)に位置される場合に噴射が生じる。] 図2A 図4 [0024] 液体燃料が燃焼室内にスプレーされる場合、それは燃焼室内の高温度によって気化されることは、当業者によって理解されよう。したがって、以下に使用されるスプレー噴流またはスプレー形態の用語は、蒸気あるいは液体の形状、または蒸気および液体の両方の組合せのいずれであっても、燃料噴射ノズルを通過して噴射される燃料に言及することが理解されよう。] [0025] 図2Aおよび図2Bを参照すると、ディーゼルエンジンからの煤煙排出は、ピストンボールにおける燃焼室の壁部上の燃料スプレーおよび/または噴流の垂直方向の目標に対して感応的である。さらに、エンジン排出試験作業は、最良な燃料および/または空気混合のための燃焼室への燃料噴射の最適な垂直方向の分布、したがって、最低の煤煙または煙排出があることを示す。] 図2A 図2B [0026] 図2Aおよび図2Bは、水平軸上の燃料スプレー噴流目標距離に対してプロットされた垂直軸上の排気煙レベルの2つの曲線C1、C2を含む。燃料スプレー噴流目標距離は、値X3のような図1のノズル主軸線A−Aから半径RCにおけるシリンダヘッド面の下方の垂直方向の距離Xである。図2Aの曲線C1は、高いエンジン負荷および高速の運転状態に対応する。最低の煙排出レベルS3は、シリンダヘッド面または火炎面の下方の燃料スプレー噴流目標距離X1と共に達成されることが、曲線C1から明らかである。図2Bの曲線C2は、低いエンジン負荷および低速の運転状態に対応する。最低の煙排出レベルS4は、シリンダヘッド面の下方の燃料スプレー噴流目標距離X2と共に達成されることが、曲線C2から明らかである。] 図1 図2A 図2B [0027] 図1の従来の噴射ノズルの場合、エンジンの速度および負荷が変化されるのに伴って、垂直方向のスプレーおよび/または噴流の目標方向を変えるやり方はない。さらに具体的には、図1において、第1のスプレー噴流軸7とノズル主軸線A−Aとの間の角5は、ノズルの設計および製作の間に設定される上方スプレー孔3の軸線によって決定される。したがって、燃焼室内の垂直方向の目標距離X3は折衷策であり、その結果として、高いエンジン速度および負荷においてはS1によって図2Aに、低いエンジン速度および負荷においてはS2によって図2Bに例示されるような排気煙レベルをもたらす。これらの排気煙の値は、図2Aおよび図2Bにそれぞれに示されるように、明らかに最小可能なそれぞれの値S3およびS4より高い。この例において、高いエンジンの負荷および/または速度において、煤煙排出は、燃焼室内のより低いスプレー噴流目標(より高いXの値)によって低減できる。反対に、低い負荷および速度において、煤煙排出レベルは、より高い燃料スプレー噴流目標(より低いXの値)によって低減できる。] 図1 図2A 図2B [0028] 低いエンジンの負荷および/または速度と比較した高いエンジンの負荷および/または速度との間の垂直方向の目標位置における要求される差[(X1引くX2)の絶対値]は、典型的なディーゼルエンジン燃焼システムでは、約2mm程度であることが分かっている。] [0029] さらに、図1に示される従来の噴射ノズル上方スプレー孔3からの燃料スプレー噴流の上方および下方端部は、直線11および12によって例示される。角13を挟む対応する燃料スプレー噴流が示される。高い負荷および速度における典型的なシリンダエンジン内の状態についての燃料スプレー噴流のコンピュータモデルシミュレーションは、燃料スプレー噴流の夾角13は、ノズル本体2の隣接では約10度であるが、燃焼室壁部の半径に近接した半径RCでは約20度に達する場合があることを示す。実際に、燃料スプレー噴流の端部11および12は、湾曲している。スプレー噴流の夾角13および燃料スプレー噴流の幅の増加は、特に高いエンジンの速度および負荷の状態における燃焼室内の高い空気密度および高い雰囲気空気運動の中への燃料スプレー噴流の噴射によって引き起こされる。] 図1 [0030] 上記に述べられたように、図2Aおよび2Bの値X1およびX2によって表されるような垂直方向のスプレー噴流目標の要求される最大変位は、典型的なエンジン燃焼システムでは、約2mm程度である。これは、約5度で図1のスプレー孔軸の角5を変えることに対応する。単一のスプレー孔からの燃料スプレー噴流については、20度までのスプレー噴流の夾角13と同等である。また、僅かに異なる方向に沿って方向付けされる燃料スプレー噴流は、噴流のエントレインメント(飛沫同伴、吸込み)過程、および合流した噴流内のさらに下流での単一の円形循環噴流を形成する傾向のために、相互に合流する傾向がある。] 図1 図2A [0031] 次に垂直方向のスプレー噴流目標において要求される変位を提供する、本発明による噴射ノズルの第1の実施形態を、図3を参照して説明する。 図3を参照すると、噴射ノズルは、底付き(行き止まり、めくら)穴22を有するノズル本体21含む。ノズル本体21は、底付き穴22と共軸であるノズル主軸線A−Aを規定する。穴22の底付き端は、上方および下方スプレー孔23、24を備えられ、弁ニードル(図示せず)は、上方および下方スプレー孔すなわち出口開口部23、24への燃料の供給を制御するために、係合可能な台座を規定する。弁ニードルは、内側および外側同心弁ニードルが、上方および下方スプレー孔の両方を同時に通過するか、または上方スプレー孔23だけを通過する燃料の流れを制御するために備えられ、作動可能である欧州特許第1626173号に記載されたタイプであってよい。] 図3 [0032] 単一の上方および下方スプレー孔23、24だけが図3に示されるが、上方および下方スプレー孔のそれぞれの列が備えられることができ、それぞれの列の孔の各々は、穴22に対して同じ軸方向の位置に配置される。上方および下方列の各々の同数のスプレー孔を伴い、上方および下方列内のスプレー孔23、24の隣接する組は、スプレー孔23、24の各組について、燃料スプレー噴流が合流して、燃料の質量流量および燃料スプレー噴流貫通の観点からすると、単一の大きなスプレー孔の効果をもたらす単一の燃料スプレー噴流を形成するようにして方向付けられるように、孔が配置できる。] 図3 [0033] 第1の実施形態の噴射ノズルは、本技術分野で知られているように、スプレー孔23の上方列だけを通過するか、またはスプレー孔23、24の上方および下方列の両方を同時に通過するか、いずれかの選択的燃料噴射を可能にするための手段が提供される。例えば、選択的燃料噴射を可能にするための手段は、ノズル本体21の穴22内に往復可能な運動のために取り付けられた、欧州特許第1626173号に記載された構造を有した弁ニードルを含むことができる。] [0034] したがって、噴射ノズルは、低いエンジンの負荷および/または速度において、スプレー孔23の上方列だけが開いているように作動可能である。結果として得られる燃料スプレー噴流は、上方スプレー孔23の軸線によって決定される軸線27を有する。軸線A−Aに対して直角方向にノズル主軸線A−Aから距離RCにおいて、上方スプレー孔23からの燃料スプレー噴流は、シリンダヘッド面30の下方の垂直方向の目標距離X2を有する。] [0035] 本実施形態において、距離RCは燃焼室の半径であり、噴射ノズルは、噴射ノズルの主軸線A−Aが燃焼室の主軸線と共軸であるように取り付けられる。しかし、距離RCは、ノズル主軸線A−Aから測定される燃焼室の半径の3分の2のような任意の参照距離であってよい。この場合、以下に詳細に説明されるように、参照距離は、上方スプレー孔23からの燃料スプレー噴流の垂直方向の目標距離が、上方および下方スプレー孔23、24の両方を通過する噴射によって生成される合流した燃料スプレー噴流の垂直方向の目標距離から区別できるように選択される。] [0036] 低い負荷および/またはエンジン速度の運転状態では、燃料がスプレー孔23の上方列だけを通過して噴射され、結果として得られるスプレー噴流が垂直方向の目標距離X2を有しており、これは煙排出(S4)を最小化するための最適な目標距離に対応することが図2Bから分かる。] 図2B [0037] 高いエンジンの負荷および/または速度において、噴射ノズルは、燃料がスプレー孔23、24の上方および下方列の両方を通過して噴射されるように作動可能である。 上記のように、上方および下方燃料スプレーが合流して、単一のスプレー噴流を形成するように方向付けられた上方および下方スプレー孔の隣接する組の状態で、各々の列で、同数のスプレー孔が備えられる。上方および下方スプレー孔23、24のそれぞれの組の各々からのスプレー噴流の端部は、少なくとも燃焼室の外側半径に向かって、すなわち、距離RCにおいて単一の燃料スプレー噴流を形成するように、実質的に半径RMにおいて合流し始める。合流したスプレー噴流として燃焼室への適切な燃料スプレー噴流貫通を確実にするために、高いエンジンの負荷および/または速度において、スプレー噴流の合流は必要である。合流したスプレー噴流の上方および下方端部は、線14および15によって例示される。] [0038] 下方スプレー孔の軸線28は、半径RCにおいて、上方スプレー孔の軸線27の非常に下方である。これは、合流した燃料スプレー噴流の効果的な方向が、シリンダヘッド面30の下方の垂直方向の目標距離X1を与える軸線29に沿っていることを意味する。したがって、高い負荷および/またはエンジン速度の運転状態では、燃料がスプレー孔23、24の上方および下方列の両方を通過して噴射され、結果として得られる合流したスプレー噴流が垂直方向の目標距離X1を有しており、これは煙排出(S3)を最小化するために最適な目標距離に対応することが図2Aから分かる。] 図2A [0039] さらに、下方列のスプレー孔24が上方列のスプレー孔23と同じ直径を有する場合、合流したスプレー噴流の軸線29は、上方および下方スプレー孔23、24のスプレー孔軸線27と28との間の中間になる。] [0040] 図3の燃料スプレー噴流の垂直方向の目標X2およびX1における差は、低いエンジンの速度および負荷の状態と高いエンジンの負荷および/または速度の状態との間のスプレー噴流の垂直方向の目標方向の要求される変位を提供する。同時に、先行技術におけるような、効果的なスプレー孔の直径の要求される変位が、エンジンの負荷および/または速度の状態の変化に伴って達成される。] 図3 [0041] 図4を参照すると、本発明による燃料噴射ノズルの第2の実施形態において、噴射ノズルは、本技術分野で知られているように、スプレー孔33の下方列だけを通過するか、またはスプレー孔34、33の上方および下方列の両方を同時に通過するか、いずれかの選択的燃料噴射を可能にするための手段を提供される。例えば、選択的燃料噴射を可能にするための手段は、ノズル本体21の穴22内に往復可能な運動のために取り付けられた、欧州特許第1637730号に記載された構造を有した弁ニードルを含むことができる。したがって、第2の実施形態では、第1の実施形態のように、スプレー孔34の上方列だけを開くのではなく、低いエンジンの負荷および/または速度において、スプレー孔33の下方列だけを開くことが可能である。] 図4 [0042] スプレー孔33の下方列のみが開いた状態である、低いエンジンの負荷および/または速度において、結果として得られる燃料スプレー噴流は、シリンダヘッド面30の下方の垂直方向の目標距離X2を有する。] [0043] 高いエンジンの負荷および/または速度において、スプレー孔34、33の上方および下方列の両方が開かれる。先に説明されたように、上方および下方燃料スプレー噴流の端部が、実質的に半径RMにおいて合流し始めて、燃焼室の外側半径に向かって、すなわち、距離RCにおいて単一の燃料スプレー噴流を形成するように方向付けられた上方および下方スプレー孔34、33の隣接する組の状態で、各々の列で、同数のスプレー孔が使用される。合流したスプレー噴流の上方および下方端部は、線16および17によって例示される。] [0044] 同時に、上方スプレー孔の軸線38は、半径RCにおいて、下方スプレー孔の軸線37の非常に下方である。これは、合流した燃料スプレー噴流の効果的な方向が、軸線39に沿っており、シリンダヘッド面30の下方の垂直方向の目標距離X1を与えることを意味する。] [0045] 下方列のスプレー孔33が上方列のスプレー孔34と同じ直径を有する場合、合流したスプレー噴流の軸線39は、上方および下方スプレー孔34、33のスプレー孔軸線38と37との間の中間になる。] [0046] 図4の燃料スプレー噴流の垂直方向の目標X2およびX1における差は、低いエンジンの速度および/または負荷の状態と、高いエンジンの負荷および/または速度の状態との間のスプレーの垂直方向の目標方向の要求される変位を提供する。また、同時に、先行技術の欧州特許第1059437号におけるような、効果的なスプレー孔の直径の要求される変位が、エンジンの負荷および/または速度の状態の変化に伴って達成される。] 図4
权利要求:
請求項1 燃料室への燃料送出のために、前記燃焼室に対して取付け可能な燃料噴射装置であって、前記燃焼室は、燃焼室天井部(30)及び燃焼室壁部を含み、前記燃料噴射装置は、ノズル主軸線(A−A)を有するノズル本体(21)と、第1の軸線(27;37)を有する第1の出口開口部(23;33)と、第2の軸線(28;38)を有する第2の出口開口部(24;34)と、前記第1および第2の出口開口部(23、24;33、34)を通過する燃料送出を制御するための手段であって、前記手段は、内側弁ニードルと外側弁ニードルとを含み、前記第1の出口開口部(23、33)からのみ、または前記第1および第2の出口開口部(23、24;33、34)の両方を同時に通過する燃料送出を可能にするように配置される手段と、を含み、前記第1および第2の出口開口部(23、24;33、34)は、使用中、燃料送出が前記第1の出口開口部(23;33)だけを通過することが可能な場合、第1のスプレー形態が前記第1の軸線(27;37)に沿って噴射されるように方向付けられ、前記第1のスプレー形態は、前記ノズル主軸線(A−A)から半径方向の距離において前記燃焼室天井部(30)の下方の第1の目標距離に達し、燃料送出が開口部(23、24;33、34)の両方を同時に通過することが可能な場合、それぞれの第1および第2のスプレー形態が、第3の軸線(29;39)を有する複合スプレー形態を生じさせるように、前記それぞれの第1および第2の軸線(27、28;37、38)に沿って噴射されて、前記噴射装置の外側で合流し、前記複合スプレー形態は、前記ノズル主軸線(A−A)から前記半径方向の距離において前記燃焼室天井部(30)の下方の第2の目標距離に達し、前記第1の出口開口部(23;33)のものより大きい直径を有する単一の出口開口部から送出されるかのようなスプレー形態と実質的に同等であり、前記第1の目標距離は、前記第2の目標距離より小さい、燃料噴射装置。 請求項2 前記ノズル本体(21)は、底付き穴(22)と、前記ノズル主軸線(A−A)の方向に間隔をあけて配置されたそれぞれの箇所において前記底付き穴(22)に開口している前記第1および第2の出口開口部(23、24;33、34)とを含む、請求項1に記載の燃料噴射装置。 請求項3 前記底付き穴(22)は、前記内側および外側弁ニードルの各々が係合可能である台座を規定する、請求項2に記載の燃料噴射装置。 請求項4 前記第2の出口開口部(24)は、前記第1の出口開口部(23)と前記穴(22)の底付き端との間に配置される、請求項2または3に記載の燃料噴射装置。 請求項5 前記外側弁ニードルは、前記第1の出口開口部(23)を通過する燃料送出を制御するために、前記穴(22)内で滑動可能であり、前記内側弁ニードルは、前記第2の出口開口部(24)を通過する燃料送出を制御するために、前記外側弁ニードル内に形成されたさらなる穴内で滑動可能である、請求項4に記載の燃料噴射装置。 請求項6 前記外側弁ニードルが所定量を超えて移動された場合、前記内側弁ニードルの運動を引き起こすように、前記外側弁ニードルが前記内側弁ニードルへ力を伝達することを可能にする負荷伝達手段を含む、請求項5に記載の燃料噴射装置。 請求項7 前記第1の出口開口部(33)は、前記第2の出口開口部(34)と前記穴(22)の底付き端との間に配置される、請求項2または3に記載の燃料噴射装置。 請求項8 前記第1および第2の軸線(37、38)は、前記燃料噴射装置と前記燃焼室壁部との間にある交点において交差する、請求項7に記載の燃料噴射装置。 請求項9 前記外側弁ニードルは、前記第2の出口開口部(34)を通過する燃料送出を制御するために、前記穴(22)内で滑動可能であり、前記内側弁ニードルは、前記第1の出口開口部(33)を通過する燃料送出を制御するために、前記外側弁ニードル内に形成されたさらなる穴内で滑動可能である、請求項7または8に記載の燃料噴射装置。 請求項10 前記内側弁ニードルが所定量を超えて移動された場合、前記外側弁ニードルの運動を引き起こすように、前記内側弁ニードルが、前記外側弁ニードルへ力を伝達することを可能にする負荷伝達手段を含む、請求項9に記載の燃料噴射装置。 請求項11 1つまたは複数の追加の第1および第2の出口開口部(23、24;33、34)の隣接する組を含む請求項1から10のいずれか一項に記載の燃料噴射装置。 請求項12 前記第1および第2の出口開口部(23、24;33、34)の隣接する組の各々は、前記ノズル主軸線(A−A)の周囲に一定の間隔で放射状に間隔をあけて配置される、請求項11に記載の燃料噴射装置。 請求項13 前記半径方向の距離は、前記燃焼室の半径に実質的に等しい、請求項1から12のいずれか一項に記載の燃料噴射装置。 請求項14 前記第1の出口開口部(23;33)および前記第2の出口開口部(24;34)は実質的に同じ直径を有する、請求項1から13のいずれか一項に記載の燃料噴射装置。 請求項15 内燃エンジンのための燃料噴射システムであって、前記燃料噴射システムが、燃焼室天井部(30)と、燃焼室壁部とを有する燃焼室と、前記燃焼室へ燃料を送出するための請求項1から14のいずれか一項に記載の燃料噴射装置とを含む、燃料噴射システム。
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公开号 | 申请日 | 公开日 | 申请人 | 专利标题
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